夜勤のみに従事する夜勤専従看護師の仕事には、昼間が勤務時間の看護師にはない多くのメリットがあります。
その中でも特に大きな違いがあるのが、支払われる給与の金額です。
夜勤専従看護師の場合、深夜から早朝が勤務時間になり、施設側がこの時間帯に労働者を雇用する場合、通常の給与のほかに、深夜手当の支給する必要があります。
深夜手当の対象になっているのは、午後10時から午後5時までの時間帯です。この時間帯を通して働いている夜勤専従看護師は、昼間が勤務時間の看護師より多くの給与を得ることができます。
そのため、働く時間を少なくしたい看護師にも夜勤専従の仕事は人気があります。短時間で効率的に収入を確保できるので、その分休みを多く取ることもできます。
夜勤専従看護師は、深夜手当以外の通常の給与も、日中勤務の看護師より高額な場合が多いです。これは、夜勤は時間帯が特殊なため、希望者が少ないためです。
もともと看護師自体の求人が不足傾向にあるため、高額で夜勤専従看護師を募集しているような病院も多くあります。
特に夜勤専従の看護師の募集が多いのは、高齢者を対象にした医療を行っている病院などです。
高齢者は夜間に体調が変化することも多いので、高齢者が施設に入院している場合、いつでも対応できるよう看護師を配備しておく必要があります。看護師は介護スタッフではできないような一部の医療行為もできるため、高齢者の安全を確保する上でも夜勤専従看護師が求められています。
一般的に夜勤は辛いと思われがちですが、看護師が夜勤のみに従事するメリットは意外と多いため、特に時間帯にこだわりがないのであれば、選択肢の1つとして考えてみる価値はあります。